【摂食障害】改善のステップ!

こんにちはたまこです。今日は摂食障害が治らない理由についてお伝えしていきます。私は15年間摂食障害や人格障害、鬱に悩まされ、心や脳の関係について学びながら、改善に向けて取り組んでいます。

メンタルを安定させるのはホルモン分泌などを整えたら鬱などは解消していきやすいというところまではわかり、私のメンタルもいい感じになっていて、これで治ると思っていました。

しかし、ここ最近良い感じに治まっていたはずの摂食障害の要素がまた出てきてしまって、「なぜなんだろう?」と再び考えることになりました。そしてついに、治らない理由の核心にたどりついたのでは?と思い、共有していきたいなと思います。

目次

治らない理由①:自分の感情を言えない

25歳の時に過食嘔吐がひどいときに感じたことは、言いたいことが言えないストレスから、代わりに食べ物を吐き出すのかなと思いました。なので、何か伝えたいけどうまく伝えられない、言いたいことをため込み過ぎているといったときに、ストレスが大きくなり、何かで発散しなければいけない状態になってしまったんだと思います。

脳を鍛えるのがメンタルを強くするのにはとても良いのですが、どんなにメンタルを鍛えていても、感情をため込み過ぎていると、ストレスの影響の方が大きく、脳がコントロールできなくなってしまうのだと思います。

人と深い関係が築くのが怖い

感情が言えないということは、相手に気を使いすぎてしまったり、相手を恐れてしまう”心の傷”があるのかなと思います。これは6歳までの育ち方が影響していることが大きいようです。

私は高校1年生の時に摂食障害が悪化したのですが、掘り下げていくと、親との関係性が影響しているのかなと思いました。「愛着スタイル」というものがあるのですが、子供の時に、安心して定着していられる場所があったかどうかで、人と安心して関係を築ける安定的な子と人を疑って関係を築けない不安定な子ができてしまうそうです。

安定型

安定型は親から安定的な愛情を受けて育った方です。自分が何かしようとしたときに、サポートが受けられて育つと安心して信頼関係が築けます。このタイプは人に何かを頼んだり、相手に手を差し伸べたり、人との関係を上手に築くことができます。

安定型になるには、愛情の量は関係なく、親の反応が濃くても薄くても、親の精神が安定していて、常に一定した反応が返ってきていると、安定型になりやすいです。

不安定型

不安定型は、不安型と回避型,に分かれます。

不安型:時と場合によってサポートが受けられたり、受けられなかったり、不安定な状態で育った方に多いです。親が精神的に不安定だと、子供が不安定型になりやすくなります。不安定型の人は、常に相手の感情に敏感になり、相手が何か嫌なそぶりを見せたり、いつもと違う態度だったりすると強い恐怖感を感じてしまいます。1回でも相手に対して不安に感じると、仲良かった相手でも強く攻撃してしまったり、縁を切るなど極端な行動をしがちです。

回避型:子供の時にまったくサポートを受けられなかった方に多くいます。必要な時に話を聞いてもらえなかったり、助けてほしいときに助けてもらえないとなりやすく、人と距離を縮めることに強い抵抗を持ちます。人と繋がりたい思いは強いのですが、相手と親密になることを極端に避けてしまいます。

治らない理由②:自分は大切にされていい存在であると信じられない

「人は私を裏切る」「本当に必要なときに頼りになる人なんていない」「人のことなんて信用できない」という思い込みがあり、人に相談できず、寂しさや不安から摂食障害に依存します。

しかし、そのような思考に至ってしまうのは「人に大切にしてもらえる存在であることを信じられない」というのが根本にあるからでしょう。

本当は人を信用したいし、人と繋がりたい、愛情が欲しいと思っているので、その心の穴を埋めるかのように過食や過食嘔吐、絶食など食べ物や数字に執着して、自分を満たそうとしてしまいます。

人間関係を良好にするアサーション!

摂食障害の人は、愛情を強く求める傾向があると思います。しかし、「わかってくれなかったらどうしよう」「否定されたらどうしよう」「受け入れてもらえないかも」といった恐怖や不安の感情の方が強く、上手く自分を表現できないもどかしさが強くあります。その状態が続くと、知らないうちにコントロールできないくらいストレスが溜まってしまいます。その結果、何かしらの発散行為に結び付きます。

人と関わらないように生きて行けるならいいのですが、どこへ行っても仕事でも家庭でも必ず人間関係が付きまといます。摂食障害の改善のためには、自分の感情を少しでも吐き出せるようになってくることが重要になってきます。そのための方法として、アサーションという方法があります。

アサーションは両者を尊重した自己主張という意味となります。一方的に感情を伝えるのは攻撃的(アグレッシブ)となり、上手く行かない人間関係となります。アサーションは相手に不愉快な思いをさせず、かつ自分の気持ちも伝えられるといった自己主張となるので人間関係をよくしていく上でとても役に立ちます。

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自分の気持ちを理解する!

アサーション(自己表現)するとき大切なことは自分の気持ちを詳しく、正しく理解するということです。ただわかってほしいから伝えても、単純に嬉しいとか悲しいでは相手には伝わりません。わかりやすい例えでいうと、小説です。

小説は情景や心情がありありと書かれているため文章だけなのに感情が動かされます。小説家になった気分で自分の感情をノートに書いていくとそれだけで、表現の幅が広がります。表現の幅が広がるということは理解の幅が広がるということに繋がります。なので表現の幅が多い人ほど、自分の気持ちを深く理解してあげることができ、人のことも理解してあげられるようになります。

聴き上手なカウンセラーや占い師さんは感情表現の幅がとても広いのです。そして自分のもどかしい気持ちを上手に代弁してくれるので、クライアントは「わかってもらえた」という安心感から心が楽になります。自分が自分の気持ちを理解してあげるだけで、ストレスを和らげることができるので、直接相手に伝えられない場合は、ノートとかに書き出すと良いと言われています。

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相手を理解する

まず自分の気持ちを理解したら、次に相手に伝えるという段階に入っていきます。ここで大切なことは、相手のことも理解するということです。一方的に話しても相手がどんな状況でどんな心情なのかがわからないと良い関係は築けません。

ただ、摂食障害になってしまう人は相手の気持ちを把握しすぎて「こんなこと言ったら相手が傷つくかも」と考えてしまう人も多いかと思います。

相手がもし傷ついてしまっても、それは相手の捉え方もありますし、その時のタイミングもあると思いますので、自分を責めないようにしましょう。

大切なのは「あなたのことを理解しようとしてます」「私はあなたの味方です」というのを示すことです。

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感情を伝える

自分の気持ちも相手の気持ちも理解したところで、やっと伝える段階に入ります。一体何を伝えないといけないかというと、相手の気持ちを踏まえたうえで自分の感情を詳しく伝えます。

例えば、彼氏との約束で、今晩食事に行くことになっていたとします。あなたは1か月振りのデートでとっても楽しみにしていました。しかし、当日の夕方になって仕事が入ったからといってデートなくなってしまったとします。

この時あなたはなんと伝えますか?

①「そっか、忙しいならしょうがないよね!私は大丈夫!予約キャンセルしておくね」

②感情的になって、「毎回毎回ドタキャンばっか!私と仕事どっちが大事なのよ!約束があるってわかってたら、ちゃんと段取りとかできるはずでしょ!」

③あなたが仕事の期待に応えたくて一生懸命なのもわかるし、必要とされてるのもわかるわ。私に時間を使おうとしてくれるのもすごく伝わってくるし、仕事の邪魔にもなりたくないという気持ちもあるの。でも私は久々に会えるのをとても楽しみにしていたからすごく残念だし、ここ最近ドタキャンが多いから、ないがしろにされている感じがしちゃったから、今晩お仕事終わったら、少し電話で声だけでも聴けたら嬉しいな。

①はノンアサーティブといって、自分の気持ちを伝えられていません。自分もさみしい気持ちが募りますし、相手に全く自分の気持ちが伝わってないので、信頼関係が全く築けない状態となりお互いの距離はあまり縮まりません。

②はアグレッシブといって伝えるというより、攻撃しているだけです。感情的になってしまった罪悪感も残りますし、相手のプライドも踏みにじってるので、相手も感情的になるかもしれません。お互いぶつかり合ってストレスが溜まるだけで、何の解決にもなりません。

③はアサーティブです。相手の情景や心情を理解したうえで、自分の気持ちも伝えています。相手に対しても理解を示そうという姿勢と、悲しかった気持ちを伝えると、大体の方が、あなたのことも理解してあげたい、向き合いたいという姿勢になると思います。こちらが真摯に向き合いたいと思っているのに、向き合ってくれないような人だったらこちらから願い下げしましょう。

アサーティブはこんな感じで、相手のことも自分のことも尊重した伝え方をしていきます。初めは難しいと思うので、ステップ位置の自分の感情を理解するという部分だけをやるだけでも大きくストレス緩和になります。

まとめ

このアサーションという表現を知って、人間関係が少し楽になりました。ストレスを緩和するのに、自分の感情を理解するのはとても重要です。相手を傷つけるからといって、自分が我慢して感情をため込んでも自分が苦しくなってしまうだけです。そのストレスで私は吐き出せない気持ちを過食嘔吐でごまかしてきました。

アサーションは人間関係を豊かにしていくことができます。特に結婚生活においては重要な役割を果たします。もし、人間関係が苦しい、自分の意見が言えないといった方はアサーションについて学んでいくのをお勧めします。

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