夜泣きの原因と対策!寝んねトレーニング方法【愛着障害】

皆さんこんにちはたまこです。今日は夜泣きの原因と対策についてまとめていきたいと思います。前回夜泣きは”赤ちゃんの愛”というお話をしていきました。

愛であるということはわかっても、何歳になっても夜泣きが続いてしまうのはママも辛いですし、パパとも険悪になってしまうこともあるかもしれません。

今日は夜泣きの原因と対策についてまとめていきたいと思います。

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目次

夜泣きの原因は?

妊婦検診夜泣きの原因は大きく2つです。

  • 睡眠リズムの乱れ
  • 寝かしつけ方

元々赤ちゃんはお腹の中では夜に活動をしていたので、生後4ヶ月くらいまでは、朝方の生活リズムに慣れるまで時間がかかるようですね。生後5ヶ月目以降は脳の発達とともに、少しづつリズムをつかめるようになってきます。

脳の発達と睡眠の未熟さ

睡眠には、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」があります。大人は約90分間隔で、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返します。

睡眠の80%はノンレム睡眠であるため、多少の物音や不快な感覚が生じても目を覚まさない仕組みができています。

一方で、赤ちゃん場合は、ノンレム睡眠とレム睡眠を約50分間隔で繰り返します。また脳が発達途中であるため、日中に刺激を受けた情報を整理するために、赤ちゃんはレム睡眠の回数が多く、物音や不快感、夢などで目が覚めてしまいがちです。

赤ちゃんの脳が発達してくる、生後5か月を迎える頃には、体内時計の機能が発達して、昼夜の区別がつくようになると言われています。

赤ちゃんも頑張っているので、ママやパパのできることは、赤ちゃんの生活リズムを整えるお手伝いをしてあげることです。

大人も夜更かししたり、変な時間に寝てしまうと、体内のリズムが狂ってだるくなりますよね。きちんとリズムを作ってあげないと、睡眠問題を長く抱えることになってしまいます。

ママのためにも、赤ちゃんのためにも、生活リズムを作ってあげることで、体内時計が整い、徐々に夜まとめて寝てくれるようになるでしょう。

対策①睡眠のリズムを整える

妊婦検診夜泣きがあると、朝早くから赤ちゃんを起こすのもかわいそうですし、ママも朝起きるのはしんどいですが、朝7時までには、カーテンを開け、赤ちゃんに朝日を浴びせるようにしましょう。

朝日を浴びるとセロトニンがでて、体内時計が整いやすくなります。そして、その15時間後にメラトニンが出て、眠くなるというサイクルが自然にできますので、日の光を浴びるという習慣を作りましょう。

もし可能なら、日中は散歩をし、赤ちゃんが歩けるようになったら、活動的に過ごさせましょう。よく保育園の近くでは、午前中にお散歩の行列を作っているのを見ますよね。しっかり昼間に活動させることで、身体が疲れ、回復のために夜はしっかり眠ってくれるようになります。

ただ疲れすぎたり、タイミングを間違えて、夕寝をしてしまうと、夜寝てくれなくなるので、お昼寝でその辺は上手に調整すると良いでしょう。

夜は20時までに寝かせる!

脳の発達してきた5~6ヶ月の赤ちゃんは、次に何をするか予測できるようになるので、ご飯の次はお風呂、お風呂の次は絵本といったように、毎日同じ流れを作ってあげると、夜の生活リズムが整います。

19時半くらいまでに、ご飯やお風呂を済ませ、20時までの30分間は、薄暗くしながら、絵本などを読んであげる時間を作ります。テレビも控えるようにしましょう。

ママさんは色々と片付けなど忙しくても、この夜の30分はコミュニケーションの時間として、意識して確保することで、日中ママと離れていても、赤ちゃんは安心することができます。

もし、パパの帰りを赤ちゃんも一緒に待っていて、22時とかになってしまうという場合は、子供の成長を優先して20時までには寝かせましょう。パパとのコミュニケーションは朝や、お休みの日の楽しみにさせることで、特別感が出るのではないかなと思います。

対策②寝かしつけ方を同じにする

妊娠赤ちゃんが夜中に起きた時、就寝時と同じ環境・状態でいることが大切と言われています。眠ったときはママに抱っこされていたのに、「気が付くとママがいない」なんて状態だと赤ちゃんは不安になって起きてしまいます。

寝かしつけ方をあれこれ変えてしまうと、赤ちゃんは安心感を奪われた気持ちになってしまいます。寝かしつけ方はママが楽な方法でOKですので、一度決めた寝かしつけ方を3日以上は継続して行いましょう。

赤ちゃんが泣くとママも辛いかと思いますが、3日立つ前に元に戻すと、「泣けば元の習慣に戻してくれる」と悪い意味で学習してしまいます。

泣いたとしても、泣いた状態で眠るという経験が赤ちゃんの睡眠を向上させます。

対策③寝んねトレーニング

妊娠寝んねトレーニングとは、赤ちゃんが決まった時間に、一人で眠れるようにするトレーニングです。

寝んねトレーニングのメリット

  • 赤ちゃんが1歳になった時点での睡眠問題が少なくなる
  • ママの産後うつが軽減される

ねんねトレーニングの有効性は、複数の研究で証明されています※1。たとえば、2007年にオーストラリアの研究者が行った研究には、328組の母親とその赤ちゃんが参加しました。

7ヵ月の時点で睡眠に問題を抱えていた赤ちゃんを2グループに分け、一方だけにねんねトレーニングを行ってもらいました。

すると、1歳になった時点で睡眠に問題を抱えていた割合は、トレーニングを行っていないグループが55パーセントだったのに対し、トレーニングをしたグループでは39パーセントで、明らかに少なくなっていました。

また、産後うつ病の検査に使われる質問票の点数も、トレーニングをしたグループのほうがいい、つまり産後うつ病の傾向が少ないことがわかりました。(参照:幻冬舎GOLDオンライン)

2006年には、アメリカの研究者たちが、ねんねトレーニングについての医学論文をまとめて解析しました。

内容を調べた52の研究論文のうち49の研究で、ねんねトレーニングは夜泣きや寝つきの悪さの改善に効果があったという結論が出ていました。

効果があった割合は、平均で82%です。残り3つの研究でも、効果もなかったが、悪影響もなかったという結果になっていました。(参照:幻冬舎GOLDオンライン)

このように、生活リズムをしっかりつかむために”寝んねトレーニング”が科学的にも有効なようですね。

5か月ごろの脳の発達によって夜泣きが増えると言われていますので、脳の発達に合わせて、自分で寝る力をつけることで、1歳以降になっても睡眠問題を抱えてしまう割合を軽減できるということです。

月齢が高くなっても、毎回抱き上げたりしていると、親が介入してくれないと眠れないという悪循環になることがあり、1歳過ぎてもなかなか1人で寝る習慣が育たないそうです。

なんと夜泣きが少ない子は、親の眠りが深くて泣き声に気づかないケースが多いそうなのです。

なので、泣き声に敏感な親も、5ヶ月目くらいからは、気づかないふりをして、赤ちゃんが自分の力で落ち着くのを待つのも大切なのです。

寝んねトレーニングのやり方
  • 寝る前の生活リズムを同じにする。授乳やおむつ交換など済ませ、薄暗い状態で赤ちゃんが寝つける準備をする。うとうとした状態でベッドに入れる。
  • ママが離れると泣くということを理解したうえで、部屋を離れる。もし泣いても2、3分は様子を見る。それでも泣き止まないときは、部屋に入って赤ちゃんの様子をチェックし、優しい言葉をかけ、またすぐその場を離れる。
  • 赤ちゃんの近くでスマホやテレビは見ないようにして、赤ちゃんが寝やすい環境を守ってあげましょう。

寝んねトレーニングは、ネグレクトのように無視をするという意味ではなく、あくまでトレーニングとしての放置です。歯磨きトレーニングのようなもので、抵抗しても、歯を磨かなければ虫歯になっていたい思いをしてしまいますから、しっかり慣れさせていきますよね。

寝んねトレーニングもきちんと昼と夜の習慣を身に付けさせてあげることで、赤ちゃんが睡眠問題を抱える期間が短くなりますので、赤ちゃんのためと言えるでしょう。

放置して愛着障害にならない?

愛着障害は、ママが反応してくれる時と反応してくれないときに差があったり、急に怒ったり、ママの態度に一貫性がないと、子供は不安型になったり、回避型になったりします。

愛着障害を持っていると、人を信頼できず、人との距離感が掴めなかったり、人間関係の構築が困難になってしまいます。

子供が愛着障害にならないためには、親の関与に一貫性があることが重要とされています。

オランダのライデン大学の研究者が2000年に発表した論文があります。赤ちゃんがいる家庭50件を、生後3週間から9カ月まで3週間ごとに訪問して、泣きの様子や親の対応を観察しました。

そして赤ちゃんが1歳3カ月になったときに愛着パターンを評価しました。すると、回避型の子は、安定型や抵抗型の子よりも、泣いたら親がすぐに反応してあやす傾向が強かったことがわかりました。(参照:AERAdot)

泣いているのを放置するなんて赤ちゃんが可愛そうだとは思いますが、脳が発達するのと同時に寝んねトレーニングを始めておくことで、赤ちゃんも早い段階で一人で寝ることに慣れていくことができます。

いつまでも親が夜泣きに介入していて、1歳過ぎたある日、めんどくさいからと、突然反応してくれなくなったり、親の対応に極端に差がある方が、赤ちゃんは、見捨てられた感を覚えてしまいそうですよね。

2009年にも同様のテーマの論文がアメリカから発表されています。この研究では、1歳の子ども44人を対象に、子どもが寝ているときの様子や親との関わりを3日間ビデオテープで撮影させてもらい、さらにその後の実験で子どもの愛着パターンを評価しました。

すると、夜泣きに全く反応しない家庭とその他の家庭を比べても、子どもの愛着パターンに有意な差はありませんでした。また、泣いた時の親の対応に一貫性がない家庭の子は、不安定な愛着パターンを持つ傾向にありました。(参照:幻冬舎GOLDオンライン)

このように、寝んねトレーニングが愛着に影響を与えるのではなく、親の関与に一貫性がないことが、愛着の問題ができてしまうということがわかりました。

どちらかというと、親が精神的に安定できる環境を作る方が、重要になりそうですね。

まとめ

妊娠赤ちゃんの夜泣き対策についてまとめていきました。夜泣きにどのように対応するのが正解なのか、わからない状態だと不安ですよね。

こうするのが正しいというのは家庭の中でそれぞれですが、一番大切なのは、赤ちゃんへの対応に一貫性を持つということです。

睡眠不足になり過ぎて、赤ちゃんに暴言など吐いてしまうと、言葉がわからなかったとしても、身体が覚えています。

上手に面倒が見れなくても、赤ちゃんは勝手に育っていきますので、あまり神経質にならず、ママがいつも安定した態度で接してあげられるよう心がけましょう。

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